共同研究計画書

                                                    研究代表者  三重大学教育学部 教授  下村 勉


研究課題名   「総合的な学習の時間」の実践検証と充実・発展への提案

研究期間     平成16年8月9日(契約日)から平成17年3月31日

研究者  
      三重大学教育学部          教授   
下村 勉
      三重大学教育学部          助教授  須曽野仁志
      名古屋女子大学家政学部       教授   白井 靖敏
      高田短期大学オフィス情報学科    教授   鷲尾 敦
      三重県教育委員会事務局、高校教育室 指導主事 和田 欣子
      三重県教育委員会事務局、研修企画室 主幹   落合 英次
      三重県教育委員会事務局、研修指導室 研修主事 石谷 幸久
      三重県教育委員会事務局、研修指導室 研修主事 大立目佳久

      三重県教育委員会事務局、研修指導室 研修員  濱口 憲子
      三重県教育委員会事務局、研修企画室 研修員  吉田 かをる
      三重県教育委員会事務局、研修企画室 研修員  倉田 容子 

研究目的
 初等中等教育において、「総合的な学習の時間」が新設され、本格的な実践が始まった。積極的な取り組みによって、大きな成果を上げている学校がある一方で、「内容や効果が曖昧」「学力低下への懸念」「負担増」などを理由に消極的な学校もみられる。また、学年を追った形で実施されていないため、それぞれの校種で、はじめて学習する計画に基づいて実施されており、小・中・高にわたっての身につけていく新たな学力(生きる力)についての系統的な分析・検討はほとんどなされていない。
 このような現状にあって、実践によって成果と課題を検証すること、小・中・高にわたっての系統性を考慮して「総合的な学習の時間」の充実・継続・発展をはかること、負担増の軽減をはかる工夫・仕組みを検討することを本研究の目的とする。
調査研究内容
平成15年度において、「総合的な学習の時間」の成果と課題の検証・分析を目的に、大学の研究者、教育委員会事務局研修分野、研究協力校(10校)からなる共同研究として取り組んだ。小・中・高・養護学校にわたってのプロジェクトは、全国的にも少なく、その結果、系統的な指導に役立つ「小・中・高につながるマトリクス(校種・観点別の学習内容一覧表)」を新たに作成することができた。また、実践およびアンケートに基づく成果と課題の検証から新たな知見を得た。しかし、実質的な研究・実践期間が短かすぎて、不十分に終わった点も多い。そこで、継続的な研究によって、上記の課題に関して、より大きい成果を達成したい。
 具体的には、下記の3点を中心に研究を展開する。

(1)協力校の実践およびアンケート調査を通した「総合的な学習の時間」の成果と課題の検証
   前年度からの継続的な取り組みにより、成果と課題がいっそう明確になる。
(2)初等中等教育10年間を通した「総合的な学習の時間」のあり方(系統性)の検討
  「小・中・高につながるマトリクス」の改善と活用方法(評価への応用など)を検討する。
(3)ICTの活用による「総合的な学習の時間」支援システムの提案
  「総合的な学習の時間」の成果が、特定の力量ある教師や、過度の負担によって成り立っているときには、その実践が広がらない。誰でもが比較的容易に実現できるための方策として、ICT(情報通信技術)の活用方法を検討・提案する。
 なお、研究成果は、研究報告書・ホームページ・研修会等で公開し、広く役立てる。
調査研究方法
・協力校における実践およびアンケート調査
・共同研究者会議および研究協力者会議の開催
・協力校や先進校の訪問・聴取調査および研究会での報告
期待される成果
「総合的な学習の時間」の成果と問題点、初等中等教育10年間を通した「総合的な学習の時間」の系統性が明らかになることで、三重県内での今後の「総合的な学習の時間」の充実・促進に大いに役立つ。また、本研究は、経過・成果を研究会(学習支援研究会等)に報告しながら進めるとともに、成果を研究報告書やホームページの形で公開し、さらにそれらを研修会等で活用できるので、波及効果が期待できる。
調査研究経費 
1,260千円

最終更新 2004.12.15