<講演の様子>

   

ドイツの心理療法家で芸術療法に造詣の深い、ルートハンペ博士(フライブルグカソリック大学教授、国際芸術療法学会議長)を招き、ドイツの学校におけるアートを用いた問題解決」についての講演を行った。講演ではまず、神経科学の観点や覚醒夢イメージ療法と審美的表現の観点からのアートを用いたカウンセリングの効果について解説がなされた。続いて 2003年から2007年に実施したブレーメン州の学校プロジェクトの概要説明の後、学校プロジェクトの詳細が紹介された。このプロジェクトは、小学校・中学校・特別支援学校での実践で、保護者と教師とともにチームを組んでの子どもの支援を組織化して行ったもので、幾つかの事例も説明された。また、アートを用いた子どもへの働きかけについての具体例として、リラクゼーションとイマジネーションのワークを参加者が体験した。非常に短時間ではあったが、講師の教示にしたがってリラックスし、イマジネーションの世界を楽しみ、クレパスでの描画を行った。参加者からの感想には「感情のアプローチの仕方、効果を学んだ」「学校の児童の心をどう開いていくか、とてもタイムリーなテーマだった」「子ども達の様子は日本もドイツも変わらないと思ったし、(事例で紹介された)言葉のわからない外国籍の子どもにとってアートセラピーに出会えたことは良かったと思った」「ワークが楽しかった」等があった。今後の日本の子ども達の心理的サポートにも応用できるヒントをもらえた有意義な時間であった。